SOTAのSoul Journey 第4話「祈りの島とシャーマン・ノロ」

これまで、ご先祖と薩摩藩の関係について書いてきました。
ここでは、時代を巻き戻して、琉球国のお話を書きたいと思います。



1609 年、薩摩軍が琉球国に侵攻し、支配しました。
関ケ原の合戦からわずか、9 年後のことでした。

その後、

400 年の節目となった 2009 年には、
島の縁者が集い、 戦いで亡くなったご先祖のお墓参りに行きました。

薩摩藩政下の島役人は、主に琉球国の家系の者でした。

ご先祖は、琉球首里王家の按司(あじ)と呼ばれる譜代で、
子孫が島の統治を命じら れました。


琉球第二尚氏 尚真王の時代になると、

琉球国の役人の妻は、
ノロ宮明(クメイ)と言われる女神官・シャーマンになります。

琉球国の役人である夫と女神官の妻による
祭政一致が行われていたのです。

白装束はノロ神様、扇子は琉球ディダ(太陽)神を表します



ノロは祈る人・宣べる人を表し、宮明は敬称になります。

シャーマンとは、シベリア東部や極東、満州で話されているツングース語で
「呪術師」を 意味するそうです。

ノロによる霊的能力を背景にした国家整備は、
琉球第二尚氏 尚真王により確立され ました。

ノロは、国家の安寧と守護、五穀豊穣を祈りました。



尚真王の妹、月清(つききよ)が、
沖縄久高島の斎場御嶽(せぇいふあうたき)において、
聞得大君(きこえのおおかみ)となる儀式が執り行われ、
聞得大君を最高神女とし て、琉球諸島各地にノロが配属されたのです。

斎場御嶽



南西諸島には、ユタとよばれる霊能者も多くいます。
ユタは個人からの相談をうけ、祈祷、口寄せ(御霊との交信)などを行います。

現代で言えば、
ユタは民間、ノロは国家公務員の位置づけになります。


島は自然信仰で、御嶽(うたき)を聖域としてお祈りします。
御嶽には神様が鎮座する社殿は無く、依代となる岩や木があります。


実家の庭にも、岩があり、
帰省した時には、お線香をたて、お酒を供えてお祈りしてい ます。

お祈りをする祖父母や両親の背中を見て育ってきた私にとって、
今でも祈りは生活の 一部です。


三六九の儀を受けてからは、
朝に、カムナガラミチを唱えて、祈願するように心がけて います。



最初は形からだけでもと思い、カムナガラミチを唱えてみました。

できない日もありますが、
カムナガラミチを唱えると、 不思議と心が整います。


日々のお祈りを続けるほど、神様とのつながりが太くなり、
さらに塩盛りを合わせることで、
大難が小難へと物事がスムーズに進むようになりました。




那覇世(なはんゆ)と言われた琉球王国の平和な時代も
終わりを迎えることになります。



そして、時代は、

薩摩藩に支配される大和世(やまとゆ)へ

権力者は古今東西において、シャーマンの存在を恐れ、
危険分子であるとみなします。

そして、ノロ、ユタも弾圧を受けることになるのです。

つづく